お陽さま料理的・調味料の選び方
〜塩〜


皆さんは普段お使いの塩ってどのように選んでいますか?

「現代人は塩分を摂りすぎ!」
だとよく言われますが、これ実はもっと正しく言うと
「現代人は精製された悪い塩を摂りすぎ!」
ってことなんです。

塩分過多で引き起こされる恐れのある動脈硬化や高血圧、脳卒中などの病気は
「精製された悪い塩」が原因で起きていると言っても過言ではありません。
精製塩というのは、塩に含まれている大切なミネラル等の成分を
精製する工程でほとんど無くしてしまっているのです。
良質な天然塩はむしろもっと摂るべき!なんです。

まず、なぜ精製されたお塩は身体に悪いのでしょうか?
精製された塩=ほぼ100%塩化ナトリウムなので、
摂取することで血液中の塩化ナトリウム濃度がかなり高くなります。
すると喉が渇く⇒水をたくさん飲む⇒血液量が増える⇒血圧が上がる
つまり高血圧の原因となり得るのです。

さらに体内のナトリウムを分解するためにはミネラルが必要なのですが、
精製塩にはほとんどミネラルが含まれないため、
身体の中のミネラルを大幅に消費してしまうことになります。
その点天然塩にはミネラルが豊富に含まれていますので、身体への負担が少ないのです。

では精製された悪い塩と良質な天然塩の見分け方はどうすれば良いのでしょうか。

端的に言うと、「塩化ナトリウムが成分の何%か」で見分けることができます。

まずはこちら。
スーパーでお安く売られているお塩から見てみましょう。

塩化ナトリウム99%以上
これは精製されたお塩です。ミネラル分等はほぼ皆無。
塩化ナトリウムは全体の100%に近い値になってしまっています。
製造法にイオン膜や立釜と書かれているのも精製塩の特徴です。

では続いてこちらはどうでしょうか。

こちらは300gで1000円ちょっとというちょっと高価な部類の塩です。
150g中、122gが塩化ナトリウム。
すなわち、122/150*100=塩化ナトリウムは全体の約82%
残りの20%近くはミネラル分や旨味成分。
塩分の値は低めなので悪くはないですが、
こちらも塩化ナトリウム以外の部分は完全に天然なミネラル分というわけではなく、
旨味成分が足されて手を加えられています。

最後にこちら。

こちらは塩分が74%弱、その他は全て天然のミネラル分です。
マグネシウム、カリウム、カルシウムを豊富に含み、
お安い塩と比べて、塩分はおよそ25%もカット。
これは余計なものも入っていないし、必要なものが取り除かれてもいない良いお塩と言えます。

ストウブ料理では特に「食材と塩だけで無水調理する」というような場面が多いです。
塩だけで充分お野菜が美味しくなるストウブ。
せっかくなので身体の健康のためにもお塩にこだわってみてはいかがでしょうか。

明日から精製塩は盛り塩用!笑
ぜひお気に入りの天然塩を見つけてみてくださいね。

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